2011年 02月 12日 ( 1 )

家族は素晴らしい  「There's No Business Like Show Business」

先日夜中睡魔と闘いながら、久々に 「ショウほど素敵な商売はない」(1954米) を観ました。

時は1919年、ヴォードヴィル華やかなりし頃のアメリカ、、妻モリーと夫テレンス・ドナヒュー夫妻は売れっ子の一座だった。
やがて家族は増え、長男スティーブ、長女ケイティ、そして次男ティモシー(ティム) は成長し、それぞれの持ち味を生かした一座 "ファイブ・ドナヒュー" となる。
ある日、次男ティムはナイトクラブで歌手を目指す ヴィクトリア(ヴィッキー) に出会う。
ティムは好意を抱くもヴィッキーは売れっ子にはちっともなびかずつれないそぶり…。
そして、ドナヒュー一座はフロリダ公演へ。
そこでティムとヴィッキーは再会し、二人の距離は深まっていくのだが…。

アーヴィング・バーリン(1888~1989) 作詞・作曲のブロードウェイ・ミュージカル 「アニーよ銃をとれ」(1946) で 「ショウほど」 の曲は有名となり、同名のこの作品は、彼のお馴染みのナンバーがちりばめられ、子供たちの成長、家族愛が描かれた、涙あり・笑いありの心あたまるストーリーになっています。

a0002405_18464647.jpgいつの時代にもやんちゃ坊主の末っ子がいて、でも憎めなくて…。 そのやんちゃ坊主ティムを演じたドナルド・オコナー、彼もまたドナヒュー一家の様にヴォードヴィル一家の末っ子として育ちました。
アクロバティックな彼のダンスはティーンの頃から徐々に磨きがかかりましたが、舞台に立つ "魅せる" 演技は天性のものなのでしょうね。小柄な体格を感じさせないダイナミックな彼のダンスは我が息子と私のお気に入りでもあります。

ブロードウェイ女優としても有名なエセル・マーマン(1908~84) は、逞しく家族を支える肝っ玉母さん役を演じています。オコナーと彼女は 「Call Me Madam」(1953 未) でも共演。当時オコナーは彼女の声量に度肝を抜かれた様で、本作品でもその迫力は健在です。

長男役のジョニー・レイ(1927~90) は当時人気の歌手。
スティーブの決意には驚きました。
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長女役のミッチー・ゲイナー(1931~) は 「南太平洋」(1958)、オコナーと恋人役で共演した 「夜は夜もすがら」(1956) で日本でも有名です。
そのキュートな甘ーい魅力で当時、息子の大好きな林家木久扇師匠(1937~) をも魅了! していたそうです。

父親役のダン・デイリー(1913~78)、彼は 「いつも上天気」(1955) などに出演。
1944年17歳でオコナーと結婚した妻のグエン・カーターはオコナーと当時離婚の危機にありました。そして撮影時グエンとダンが付き合い始め、撮影終了後オコナーとグエンは離婚。
その後ダンと結婚した…というエピソードがあったそうです。
ティムが交通事故を起こし、父親と口げんかをするシーンでのものすごいビンタ!を観たとき、そんな実生活の出来事とオーバーラップしてしまい…複雑な感じがしました。

ヴィッキー役でマリリン・モンロー(1926~62) の代表作となるほど、ドナヒュー一家とひと味違う魅惑的なダンスと歌で華やかさを見せた彼女。
撮影中、マリリンは遅刻癖で皆を困惑させましたが、作品での姿はその後長くない彼女の人生が信じられないほど生き生きとしていて、彼女のコミカルな可愛らしさが溢れています。
特に、ティムがヴィッキーにハネムーンを切り出したときの2人の顔はなんとも言えず可愛い!
初めてのキスシーンも何だか胸がキュンとしてちょっぴり焼けてしまいます!

また、当時無名のダンサー、ジョージ・チャキリス(1934~) がダンスシーンで多く登場しています。「ホワイト・クリスマス」(1954)、「紳士は金髪がお好き」(1953) 同様、スターの片鱗を感じます。

ショーの華やかさを感じられるバーリンの作品。
「Alexander's Ragtime Band」 のアレンジなどは何度聴いても楽しくて仕方ありません。
息子は、「A Man Chases a Girl」 がお気に入りの様!
噴水での 「ピンクの人」(噴水の像) とのダンスシーンを、何度もリクエストされます(笑)。
サントラでは、マリリンの歌声が契約上の都合で収録されていないのが残念ですが、彼女個人のCDで聴く事が出来ます。
どのナンバーも流石バーリン!と称えたくなるものばかりです。
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私は、何度観た作品でも出来る限り1度は劇場のスクリーンで観よう!! と決めているのですが、なぜかこの作品はリバイバルの出会いがありませんでした。
でも昨年から全国で上映されている 「午前十時の映画祭」 で秋に地元映画館で観られることになりました。今から息子と一緒に行こう!と約束しています。
当時のシネマスコープサイズの大画面で、艶やかな色彩に彩られたスター達の姿を存分に見せつけてもらいたいものです。とても楽しみです!!

いつもエンディングで
「どうして、メーケムラフのお兄さん、マリリンの手にチューしているの?」 と我が息子。
「君も大きくなったら、メーケムラフのお兄さんの気持ちがわかるよ!!」…。
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by suama | 2011-02-12 22:12 | クラシックムービー