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子供時代の "世界" の番組の思い出 1

私の子供時代には、海外からのアニメやドラマ番組、日本で制作された海外を紹介する番組が多かったように思います。 子供ながらに、遠い海の向こうの世界に思いを馳せながら、海外の文化にそれは魅了されたものでした。

今回は、私の子供時代に観た印象深い 2作品 を紹介します!
どちらもタイトルに "世界" が付きます。 時代を感じますね!

子供時代の \"世界\" の番組の思い出 1_a0002405_1720241.jpg2004年9月のブログに、ケチっちゃだめって… 「世界の料理ショー」というタイトルで、一度この話題は書いているので重複内容もありますが・・・。
2年前に遂に日本でも、現存する日本語版52話すべてを収録したDVD-BOXが発売されました。 とてもとても懐かしく、映像を観るのは10年ぶりでしたね。

「世界の料理ショー」 THE GALLOPING GOURMET
ホスト兼料理人に スコットランド人の Graham Kerr(1934~)氏。
1968~71年迄カナダで制作され、71年の自動車事故により、
Kerr 氏の一時的な全身麻痺を起こした直後に番組が打ち切りになったそうです。
彼は事故の影響でクリスチャンとなり、妻の心臓発作を機に新しい健康的な料理スタイルへを考案し、
「新・世界の料理ショー」 へと変化していくわけなのですが。

そもそも、この 「世界の料理ショー」 が制作されることになったきっかけは・・・
このDVD-BOXで、Kerr 氏本人が語っています。

「世界一退屈な男ね!」 と言う Treena 夫人 の言葉に
「じゃあ、自分で番組を制作してみろよ!」  の kerr 氏の反撃・・・から始まったこの番組。
28回の海外旅行の経験と、異文化料理への憧れと興味から、二人三脚で制作されました。
プロデューサーの Treena 夫人の本番中のドッキリ仕掛けになえながらも、
kerr 氏は、専門的な料理番組とは一線を画し、
"皆で食卓を囲める料理" を目標に、"娯楽性を持たせ" ながら、
"退屈男の改造" へなって行くのでした。

でも、この番組と言えば "高カロリー食" いう言葉が出てきてしまうほど、
それはそれは、ビックリするような てんこ盛りの調味料のこってり料理 でしたよね。
Kerr 氏は、「当時ボクも若くて、死は身近ではなかった・・・」 とのこと。
「料理をするボクを見ている観客が、
鍋に材料を入れれば、歓声! 調味料を入れても、歓声!」
というわけで、結局高カロリーとなってしまったそう。

でも、その後の Treena 夫人の心臓発作と自分の料理を悔やみ、料理の改革へと乗り出すのですから、TV画面から観える、愉快なKerr 氏は 真の料理人だったのだなあと改めて思いました。

子供時代の \"世界\" の番組の思い出 1_a0002405_17242351.jpg現在は、世界でもっとも大勢のシェフを輩出した "ジョンソン&ウェルス大学" で教鞭をとり、調理栄養学で名誉博士号を授与される という人生を歩んでいらっしゃいます。 

料理は "優美さ" と "安らぎ" とおっしゃる Kerr氏。
その原点ともなるこの番組を、子供時代と違った思いで、
ゆっくりとひとつひとつ観たいなと思うのでした。

「あっ、スティーブもお忘れなく!!」 

by suama | 2011-04-03 17:36 | ノスタルジック