車音痴の私でも 「STARS AND CARS OF THE '50s」
それに、車にはあまり興味がない…。
でも、50年代には私を魅了する沢山の車たちをスクリーンで観る事が出来ます。
美しい曲線と輝きに満ちた車の数々が一冊になった本、
「STARS AND CARS OF THE '50s」。
とてもとても重くて大きな写真集…。
表紙は写真のグレース・ケリー(1929~82)、1955年カンヌにて。
車は現在はなくなってしまったアメリカ、スチュードベイカー社の
"1955 Studebaker Commander" 。
この写真集のカメラマン、Edward Quinn(1920~97)、名前は知らなくても彼の作品はきっとどこかで目にしていると思います。
そんな彼のセレブリティーと愛車を撮り続けた200数十ページにもおよぶ作品集です。
お気に入りの相棒とポーズをとるひともいれば、プライベートな空間で素顔を覗かせる飾らない姿も。50年代前後のこの頃の車たちはゴージャスで華やかさを持った芸術品の様に私には映ります。
乗り心地…なんてわかりませんが、この頃に存在した車たちを身近に感じていた人たちを羨ましくも憎らしくも感じてしまいます。
現代では女性の様な曲線を持ったフォルムの車を見かけませんね。
車事情など何もわからない私ですが、ただただ残念に感じるばかり…。
一度でいいから、こんなボディに触れてみたいものです。
1957年カンヌでのビル・ホールデン(1918~81) と愛車、"1938 Bugatti type 57C" 。
彼の後ろにも左から、Studebaker、2台のCadillac… 美術館の展示品の様に並んでいる車たちが印象的。
ホイール周りの白の美しさ、タイヤひとつでも十分魅了されてしまいます。
このモノクロ写真の世界に色をつけてみるとしたら、どんな車になるのかしら?
写真の中のセレブリティーの "自慢げな" 声が聞こえてきそうです。
by suama | 2011-02-15 20:55 | ノスタルジック