カテゴリ:クラシックムービー( 44 )

こころに元気を  「Sound of Music」 より

被災地の方々、
そして被災地でない土地でこころを痛めている方々、
日本の皆さまの、こころに元気を・・・。

我が家の子供たちも大好きな 「Sound of Music」(1965米) より。
(youtubeさんより、画像を拝借いたしました。)

♪ How Do You Solve a Problem Like Maria
♪ Edelweiss
♪ Do Re Mi
♪ My Favorite Things  
♪ The Lonely Goatherd
♪ Something Good
♪ Sound of Music etc

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by suama | 2011-03-22 17:06 | クラシックムービー

家族は素晴らしい  「There's No Business Like Show Business」

先日夜中睡魔と闘いながら、久々に 「ショウほど素敵な商売はない」(1954米) を観ました。

時は1919年、ヴォードヴィル華やかなりし頃のアメリカ、、妻モリーと夫テレンス・ドナヒュー夫妻は売れっ子の一座だった。
やがて家族は増え、長男スティーブ、長女ケイティ、そして次男ティモシー(ティム) は成長し、それぞれの持ち味を生かした一座 "ファイブ・ドナヒュー" となる。
ある日、次男ティムはナイトクラブで歌手を目指す ヴィクトリア(ヴィッキー) に出会う。
ティムは好意を抱くもヴィッキーは売れっ子にはちっともなびかずつれないそぶり…。
そして、ドナヒュー一座はフロリダ公演へ。
そこでティムとヴィッキーは再会し、二人の距離は深まっていくのだが…。

アーヴィング・バーリン(1888~1989) 作詞・作曲のブロードウェイ・ミュージカル 「アニーよ銃をとれ」(1946) で 「ショウほど」 の曲は有名となり、同名のこの作品は、彼のお馴染みのナンバーがちりばめられ、子供たちの成長、家族愛が描かれた、涙あり・笑いありの心あたまるストーリーになっています。

a0002405_18464647.jpgいつの時代にもやんちゃ坊主の末っ子がいて、でも憎めなくて…。 そのやんちゃ坊主ティムを演じたドナルド・オコナー、彼もまたドナヒュー一家の様にヴォードヴィル一家の末っ子として育ちました。
アクロバティックな彼のダンスはティーンの頃から徐々に磨きがかかりましたが、舞台に立つ "魅せる" 演技は天性のものなのでしょうね。小柄な体格を感じさせないダイナミックな彼のダンスは我が息子と私のお気に入りでもあります。

ブロードウェイ女優としても有名なエセル・マーマン(1908~84) は、逞しく家族を支える肝っ玉母さん役を演じています。オコナーと彼女は 「Call Me Madam」(1953 未) でも共演。当時オコナーは彼女の声量に度肝を抜かれた様で、本作品でもその迫力は健在です。

長男役のジョニー・レイ(1927~90) は当時人気の歌手。
スティーブの決意には驚きました。
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長女役のミッチー・ゲイナー(1931~) は 「南太平洋」(1958)、オコナーと恋人役で共演した 「夜は夜もすがら」(1956) で日本でも有名です。
そのキュートな甘ーい魅力で当時、息子の大好きな林家木久扇師匠(1937~) をも魅了! していたそうです。

父親役のダン・デイリー(1913~78)、彼は 「いつも上天気」(1955) などに出演。
1944年17歳でオコナーと結婚した妻のグエン・カーターはオコナーと当時離婚の危機にありました。そして撮影時グエンとダンが付き合い始め、撮影終了後オコナーとグエンは離婚。
その後ダンと結婚した…というエピソードがあったそうです。
ティムが交通事故を起こし、父親と口げんかをするシーンでのものすごいビンタ!を観たとき、そんな実生活の出来事とオーバーラップしてしまい…複雑な感じがしました。

ヴィッキー役でマリリン・モンロー(1926~62) の代表作となるほど、ドナヒュー一家とひと味違う魅惑的なダンスと歌で華やかさを見せた彼女。
撮影中、マリリンは遅刻癖で皆を困惑させましたが、作品での姿はその後長くない彼女の人生が信じられないほど生き生きとしていて、彼女のコミカルな可愛らしさが溢れています。
特に、ティムがヴィッキーにハネムーンを切り出したときの2人の顔はなんとも言えず可愛い!
初めてのキスシーンも何だか胸がキュンとしてちょっぴり焼けてしまいます!

また、当時無名のダンサー、ジョージ・チャキリス(1934~) がダンスシーンで多く登場しています。「ホワイト・クリスマス」(1954)、「紳士は金髪がお好き」(1953) 同様、スターの片鱗を感じます。

ショーの華やかさを感じられるバーリンの作品。
「Alexander's Ragtime Band」 のアレンジなどは何度聴いても楽しくて仕方ありません。
息子は、「A Man Chases a Girl」 がお気に入りの様!
噴水での 「ピンクの人」(噴水の像) とのダンスシーンを、何度もリクエストされます(笑)。
サントラでは、マリリンの歌声が契約上の都合で収録されていないのが残念ですが、彼女個人のCDで聴く事が出来ます。
どのナンバーも流石バーリン!と称えたくなるものばかりです。
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私は、何度観た作品でも出来る限り1度は劇場のスクリーンで観よう!! と決めているのですが、なぜかこの作品はリバイバルの出会いがありませんでした。
でも昨年から全国で上映されている 「午前十時の映画祭」 で秋に地元映画館で観られることになりました。今から息子と一緒に行こう!と約束しています。
当時のシネマスコープサイズの大画面で、艶やかな色彩に彩られたスター達の姿を存分に見せつけてもらいたいものです。とても楽しみです!!

いつもエンディングで
「どうして、メーケムラフのお兄さん、マリリンの手にチューしているの?」 と我が息子。
「君も大きくなったら、メーケムラフのお兄さんの気持ちがわかるよ!!」…。
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by suama | 2011-02-12 22:12 | クラシックムービー

息子の洋画デビュー  「Walking My Baby Back Home」

a0002405_23171226.jpg今年春公開された「きかんしゃトーマス伝説のヒロ」の作品は別として4歳の息子が ”初めて映画館で観た洋画” 「恋人を家に送って帰る道」(1953米)、 監督ロイド・ベーコン(1889~1955)。

戦争も終わり、退役軍人のクラレンス”ジガー”ミラード(ドナルド・オコナー)は仲間とバンドを始めるがまったくうけない。以前バンドの歌手だったクリス・ホール(ジェネット・リー)を仲間に迎え、彼女の叔父の演劇一座に加わる。ある日、スマイリーのジャズピアノを聴きディキディーランド・ジャズに芽生えたジガーは、仲間達と息のあったジャズ演奏を始める(私の持つロビーカード写真参照)。
そんな中、名家であるミラード家の会社経営が困窮。祖父の 「クラレンスがオペラ歌手となれば遺産を与える」 という遺言に一家の期待は高まり、バンド仲間と家族の狭間に立たされてしまうジガーだったのだが…。

日本未公開だったこの作品を9月 「シネマヴェーラ渋谷」 で上映されると知り、無謀か…と思いながらもこの作品を観るのが私の使命!とばかりに、4歳の息子を引き連れて観に行きました(終わるや否やお姉ちゃんの学校が終わる~と猛ダッシュで帰宅)。

この映画は 「刑事コロンボ・忘れられたスター」(1975) の劇中に同名で登場しています。
原題 「Walking My Baby Back Home」 の一部を主演のジャネット・リー(グレース役)が若き日の自分の作品を懐かしく観ているシーンで、しっかり映し出されます。
ジャネットはこの作品を 「Walking My Baby 」 と略して言っています。私も20年以上こちらの題名で呼んでいたので、邦題より親しみを感じますね。

観に行く日を心待ちにしながら息子とDVDで 「忘れられたスター」 での場面を何度も何度も予習!?  劇場ではお馴染みのシーンで歌を口ずさみノリノリで息子と楽しみ、帰り道  「メーケラフのお兄さん楽しかったね~♪」  と何度も何度も言いながらお手手つないで帰りました!

日本でのDVD化は無理かしら?作品の出来はともかくとして、日本で観られるドナルド主演作品は少なくて(涙)。 しかもジャネットがラストでドレスの裾をまだぽっちゃりとしていた両足をスッキリと見せてドナルドと踊るシーンは本当に可愛らしいものでした。

もう一度息子と一緒にゆっくり観てみたい、二人の素敵な思い出となる作品でした!
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by suama | 2010-12-26 23:19 | クラシックムービー

明日は・・・「ホワイト・クリスマス」

a0002405_1581781.jpg 雪の便りがちらほらと聞こえてくると、「ホワイト・クリスマス」(1954)が観たくなりますね。

 1944年、戦時中同じ部隊に所属していたボブ・ウォレス大尉(ビング・クロスビー)とフィル・デイヴィス一等兵(ダニー・ケイ)。フィルがボブの命を助けた縁!?で除隊後二人はコンビを組み、ショービジネス界の大スターになる。ある日、彼らはベティ(ローズマリー・クルーニー)とジュディ(ヴェラ=エレン)の姉妹歌手と知り合い、彼女たちの次の仕事先バーモントに同行することにするが、そこで彼らは戦時中の所属部隊の”将軍”ウェイバリーと再会するのであった。

 公開時、アメリカ映画はワイド・スクリーン化が完全に主流となり(今迄のスクリーン画面は縦横比1対1・33)、FOXのシネマ・スコープ(1対2.55)に対して、この作品が第一作となったパラマウントのVISTAVISION(1対1.85)システムが登場。”見よくて、驚くほど鮮鋭度なヴィスタヴィジョンは、シネスコに対抗する新しいワイド・スクリーン映画システムである”なんて、当時のパンフレットに書かれていたので、現代で言うと、ちょっと前にワイドスクリーンTVが発売され珍しかった頃の新鮮さに似ているのかしら?映画のオープニングで”VISTAVISION”の登場を見るたび、すごく力が入っているのがわかるもの!                            

a0002405_14493041.jpg この作品の美味しいところ!そう、アーヴィング・バーリン(1888~1989)の珠玉の名曲に包まれた歌と踊り、そして役者たちのパフォーマンスが存分に堪能できるところかしら!男性はビング(1904~77)とダニー(1913~87)、女性はローズマリー(1928~2002)にヴェラ(1926~81)の顔ぶれをみれば、私でなくても、きっと歌って踊りたくなると思うの。そして、将軍に「頭上の敵機」(49)のディーン・ジャガー(1903~91)、エマに「天使にラブ・ソングを」(92)のメアリー・ウィクス(1910~95)、そして、無名時代のジョージ・チャキリス(1934~)の登場も初々しくて素敵なの。

a0002405_14501585.jpg 中でも私のお気に入りナンバーは、”ダンスで芽生えた恋 THE BEST THINGS HAPPEN WHILE YOU’RE DANCING”。身長100センチしかない娘を相手にダニーとヴェラの如く一緒に踊ってしまうくらい大好きなの。衣装デザインのイーディス・ヘッド(1897~1981)が特にご執心だったダニーの衣装は、一見シンプルだけれど、ステップを踏み始めると、何と優雅でエレガントに映ることか・・・♪ヴェラとの久々のステップは、「天国と地獄」(45)での息の合った踊りをを思い出させるわ。そして、”シスターズ”のナンバーは、姉妹のシーンも可愛らしく好きだけれど、魅惑的な!?ひざ小僧でガーターをむき出しで踊った傑作なボブ&フィルの”シスターズ’がとてもチャーミングで良かったわ!姉妹が食堂車で頼んだバターミルクを一度飲んでみたくなる”スノー”も一緒に歌ってしまうナンバーで・・・どれも心躍る素敵なシーンと歌の数々ばかり。

 この作品ではヴェラだけの歌声がトルーディ・スティーブンスの吹替えで、ヴェラ本人でないのが残念でしたがその分素晴らしい踊り、特にダニーとのナンバーは心に残るものになりましたね。でも、ダニーの映画でデビューした40年代半ばからすると、ちょっと容姿が変わりすぎたかしら?と思っていたら、彼女は長年拒食症に悩まされていたようで、そう聞くと衣装も首をすっぽり隠したものばかりだったのも何か関係していたのかしら・・・と思ってしまいました。それに比べ、ヴェラよりも2歳年下なのに姉御の貫禄だったローズマリーは、今や大スターのジョージ・クルーニー(1961~)の叔母というのですから、クルーニーの名も幅広く有名になったものですね!
 
 ’クリスマスのまごころ’を描いた米映画は沢山あるけれど、私はやっぱりこの作品が一番のお気に入り。1942年、ビングとフレッド・アステア主演作品「ホリディ・イン(邦題スイング・ホテル)」のナンバーから生まれ、今もなお歌い継がれているビングの”WHITE CHRISTMAS”。これからも、ずっとずっとその歌声が流れると嬉しいですね!

 皆様、素敵なクリスマスをお過ごし下さいね!
     ☆Merry Christmas & Happy New year☆
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by suama | 2005-12-23 15:12 | クラシックムービー

実話は怖いです 「間違えられた男」

a0002405_152225.jpg 10年ぶりだったでしょうか・・・A・ヒッチコック監督作品「間違えられた男」(1956)を観ました。ヒッチ作品では唯一実話を映画化した作品で、彼らしくないという声も聞かれる程の異色作ではありますが、私は結構この作品好きなのです。

 クリストファー・エマニュエル・バレストレロ(愛称マニー)はマンハッタンのストーク・クラブでベースを弾いている。1953年1月14日明け方帰宅すると妻のローズは歯の痛みで眠れないでいた。借金に次ぐ借金の生活の家庭であるが妻の痛みを取ってあげたいと翌日マニーは、妻の保険で貸付が可能か保険会社支店窓口に問い合わせに行く。しかし事務員達は彼の顔を見るなり、先日拳銃強盗に押し入った犯人と思い警察へ通報、マニーの生活は家族をも巻き込んで一変して行くのであった。

 実話ほど怖いものはない・・・と感じたのがこの作品でした。物語は淡々と進み、張り詰める緊張の中、ひとつの笑顔もこぼれない。落ちもなく、ヒッチ探しを楽しみにすることもない。(彼は冒頭この作品の解説をすることで、緊張感を高めています。)

 脚本を担当しているマックスウェル・アンダーソンが「LIFE」誌に発表した「クリストファー・エマニュエル・バレストレロの実話」を基に、事件に忠実に映画化されています。観ている内に自分がマニーや家族の気持ちになって行き、裁判の進み方に疑問ややるせなささえ感じてしまいました。実際に無実の罪で自分が裁かれてしまったら・・・出口の見えないこの気持ちにピリオドを打ってしまいたくなり、つい「私がやりました・・・」と言ってしまうのではないかという気持ちになるのではと恐ろしくもなりましたね。

a0002405_1523187.jpg 主人公マニーを演じたヘンリー・フォンダ(1905~82)は当時51歳(実際のマニーは38歳)、妻ローズを演じたヴェラ・マイルズ(1929~)は27歳。ちょっぴり二人の歳の差を感じずにはいられませんでしたが、マニーの実年齢よりもフォンダの方が上であることがかえって痛々しい程の深みになった名優の演技でしたね。彼らの事件の相談を受けた弁護士に「ナバロンの要塞」(61)のアンソニー・クエイル(1913~)、彼の控えめな演技も見逃せないものでした。

 それにしても、マニーをはっきりと犯人と断定してしまった保険会社の女性達。物語のラストに待ち受けるどんでん返しの面通しでの態度を観ていると、人が人を裁くという恐ろしさを強く感じてしまいましたね。そして、実在のマニーと真犯人の顔は本当に似ていたのかしら?という興味もとても出てきました。映画のキャスティングは「う~ん、ちょっとオシイかしら?・・・」といった感じでしたので、いっそう本物の二人の顔を見比べてみたくなりましたね。

 ヴェラ演じる美しい妻が、日に日に変わってしまう姿もとても怖いものでした(ヒッチとの関係の裏話もいろいろありましたね!)。もし私が同じ体験をしてしまったら・・・(そんなことは嫌だけれど)”絶対に諦めないで旦那様を支えるのよ~”と叫ぶ!?骨太のsuamaでありました。
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by suama | 2005-07-27 01:57 | クラシックムービー

もうすぐ逢えますね 「子鹿物語」

a0002405_40428.jpg のんびり更新している私のブログ・・・早いものでPeckさんの命日がまたやって来ました。4月のお誕生日の日に寄せたPeckさんへの想い、もうすぐ貴方に逢えるのですね。
  
 今月21日いよいよDVD発売になる「子鹿物語」 The Yearling (1947米、日本公開1949)、1878年のフロリダが舞台の作品。Peckさんは農夫であり少年の父親でもあるペニー・バクスター役。その妻オリー役に公開当時故ロナルド・レーガン氏と離婚したばかりのジェーン・ワイマン(1914~)、そして12歳のジョディ少年役にクロード・ジャーマン・Jr(1934~)。この貧しい農夫一家が厳しい自然と闘いながら力強く生きる姿を描いた私の大好きな作品です。

 初めてこの作品を深夜のTV放送で観た時、ジョディ少年があらいぐまの姿を優しいまなざしで見つめるシーンの色彩の美しさに感激した事を想い出します。5年間の準備の後、北フロリダ州に一年近くロケーションを敢行して撮影されたとあって、その自然の美しさには目を見張るものがあります。しかしその美しさは、農夫たちにとって皮肉なまでの残酷さをも併せ持つ深い深い魅力もあるということを知った作品でもありました。

a0002405_40474.jpg こんなに快適に暮らして行ける世の中でも、もっと楽になりたいと願う現代。今から100年以上前ではあるけれど、家族が肩を寄せ合って自然に立ち向かう姿は厳しくても何だか羨ましく思えてきてしまいます。何度も子供を亡くし、やっと12歳にまで成長した一人息子に口うるさくなっている気丈な母親も、時折トンチンカンなユーモアを見せ、父親と少年が目を合わせながら愉快に気を使う姿に温かい家族の笑いがあるのです。そして6日間降り続いた雨で畑の収穫が全てなくなり、自然との闘いで一家は明日への希望を固く決意する・・・人間の生活はこうだったのかと思うと、家族との生活のあり方や快適だけを求める現代に疑問を投げかけたくなりますね。

 この物語は少年が子鹿との出会いと別れを通して逞しく成長していく姿を軸に描かれています。私は母親になってからこの作品を観ていないので、きっと今までと違った気持ちで少年を見つめることが出来るのだろうと今から楽しみですね。そしてあの”ホッペの赤い”Peckさんに逢えるのが何より嬉しいのです。
 奥さんの洋服の仮縫いでマネキンの様にドレスを着た”可愛い可愛い”Peckさんの姿を早く観たいわ!
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by suama | 2005-06-12 04:10 | クラシックムービー

鳥さんたちは大忙し 「鳥」 その2

a0002405_146466.jpg 沢山の”鳥”さんたち、ご苦労様でした。ここでは、”人間”のキャストを紹介しましょう。

 弁護士ミッチ・ブレナーを演じたロッド・テイラー(1930~)、オーストラリア出身の彼を見ていると、いつもメル・ギブソンに似ているな~と思う私なのです。今までに彼の作品を観たのは「ジャイアンツ」(1956)や「予期せぬ出来事」(1963)(この作品で演じた若手社長レス役に惚れました)など。「鳥」の女性を守るミッチのその姿は頼れる男性であり、物語前半のモテモテイメージとは違う役柄が何だか良かったですね。ちなみに旦那様が知っていた彼の主演作「タイムマシン・80万年後の世界へ」(1959)も題材が面白かったそうです。「鳥」のDVDの中のメーキング映像では、現在の”まるまる”とした彼が観られますが、さすがに時の流れを感じずにはいられないわ・・・といった感想でした。

 ミッチと別れてからも彼を思い続ける教師アニー・ヘイワースを演じたスザンヌ・プレシェット(1937~)、彼女はこの「鳥」でしか観たことがありませんが、26歳の若さには見えない落ち着きがあり、ティッピのブロンドとスザンヌのブルネットが対照的であったのもとても印象に残っていますね。

 ミッチの妹キャシーを演じたヴェロニカ・カートライト(1949~)は、アンジェラ・カートライトのお姉さんですね。しっかりした少女の頃のイメージは今も変わらず、素敵な女性になっていましたよ。

 この作品にひときわ深みを与えていたヒッチお気に入りの女優ジェシカ・タンディ(1909~94)はミッチの母親を演じました。ミッチに思いを寄せる女性にプレッシャーを与えるようなその存在、でも鳥のパニックで心の中に閉ざされていた思いが少しづつ取り除かれ、メラニーとも理想的な関係を築けそうな展開になり、良き姑になってくれそうな予感!?さえしましたね。

 番外編。食堂シーンで「世界の終わりだ~!」とこの作品の全てを象徴する”おいしい”一言を叫んでいた呑んだくれのおやじは「大草原の小さな家」のウォールナットグローブ創立者ハンソンさんを演じたカール・スウェンソン(1908~78)でしたね。
 
a0002405_201377.jpg 最後にメラニー・ダニエルズを演じティッピ・ヘドレン(1931~)はこの作品で本格デビュー、モデル時代のCM出演でこの作品の抜擢があり、57年に生まれた女優メラニー・グリフィスは、皆さんもご存知のところ。この作品前に撮られたスクリーン・テストの様子を発売中のDVDで観ることが出来るのですが、「レベッカ」「汚名」「泥棒成金」この3作品の女性を彼女はマーティン・バルサム相手に演じていますが、演技はまだまだぎこちない雰囲気・・・。でも「鳥」でのユーモアさえ演じられた彼女の”女優”への変身ぶりには驚くばかりでしたね。
 ラストの鳥に襲撃される恐怖のシーンは、機械仕掛けの鳥を使う予定が、本番当日急きょ本物の鳥を彼女の体に紐でくくりつけたりして撮影することに・・・。そしてその撮影で極度の疲労から一週間の入院を余儀なくされたそうです。考えただけでも恐ろしいですね、動物好きの彼女が今では懐かしいと語っても、そんな気持ちになれたのには時間がかかったのではお気持ちを察してしまいました。そういえば、可哀想にロッド・テイラーの事を嫌う鳥もいたそうで、彼の姿を見ればつついて追い回したりと、この撮影での俳優さんたちの苦労(洒落?)は計り知れなかったようですね!
 ”人間”のみなさま、お疲れ様でございました。 おしまい。
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by suama | 2005-05-05 01:58 | クラシックムービー

鳥さんたちは大忙し 「鳥」 その1

a0002405_043695.jpg クラシック作品だから映画の筋書きは知られていても、ヒッチコックの「鳥」(1963)はやはり観てのお楽しみというのが一番ですよね!
  
 私の故郷鎌倉、家の前には海が広がりここ10年ほどカモメたちが海沿いの道路でも見られるようになり、逗子マリーナではお弁当を食べていると、鳩の大群に取り囲まれ、トンビが急降下して見事人間の食べているものをキャッチ!なんて日常のこと。先日も江ノ島の海岸で同じような場面に遭遇し、まさに「鳥」の映画を彷彿させる出来事でしたね。この作品では”何故鳥が人間を襲うか・・・”など理由も結論も出ていないけれど、私が目にした光景は明らかに鳥と人間の関係を象徴している様に思えましたね。そして、このテーマは永遠に続くような・・・そんな予感もしました。

 「レベッカ」(1939)の原作者ダフネ・デュ・モーリアの作品。はく製・本物・機械仕掛けの鳥を使い、最新の合成やトリックを駆使して作品が出来ています。鳥が苦手なヒッチは、屍を連想させる鳥の丸焼きにナイフを入れながら殺人の話をしたり(「断崖」1941)、ホテルの朝食の目玉焼きにタバコをジュッと押し付けたり(「泥棒成金」1954)と、過去の作品ではこんな鳥の描き方もしていましたが、この作品は”鳥”さんがうじゃうじゃしている鳥、鳥、鳥・・・主役が”鳥”の世界でした!
 
a0002405_043325.jpg コンピューターを使った映画が格段に進歩した現代からすると、この作品で試みられた最新技術は取ってつけた様な画面の仕上がりにもみえますが、作品から受ける観客のショックは相当なもの。全編音楽はなく、鳥の鳴く声だけであれだけ物語を盛り上げる・・・今では普通に使われているけれど当時発明されたばかりの”電子楽器”なるものを使い、鳥の声を作っていたそうですね。(何故全編音楽なしなのに、スタッフにバーナード・ハーマン(1911~75)の名が出ていたのか今やっとわかりました。彼はこの作品でヒッチと共に楽しくこの楽器を使い、音響監修を務めたとか。)そして、鳥たちがあれだけ登場し、人間たちを恐怖におとしいれる様は、今観ていても色あせていませんね。

 多くを語らなくても、この映画を観て受けた衝撃で作品の素晴らしさと恐ろしさがわかることでしょう。次回は、映画の中だけでなく撮影中も”鳥”さんたちに悩まされたキャストたちを紹介したいと思います。

 今日も我が家の窓からは森へ帰るカラスの群れが広い空に見えるのでした・・・。 つづく。
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by suama | 2005-05-02 00:52 | クラシックムービー

サイレントで泣けちゃった 「つばさ」その2

 サイレント映画だったのにその迫力に大満足だった「つばさ」、登場する若者のルックスがちょっと今風だったのにも驚いてしまったの!
  
a0002405_1023716.jpg 空軍の訓練生になりたての頃はそりの合わなかったジャックとデヴィッドにも、真の友情が芽生えましたね。ジャックを演じたチャールズ・”バディ”ロジャース(1904~99)はこの作品で有名になり、トーキーになってからも明るい快活な青年役を多く演じ人気を得ていたそうです。でも彼より11歳年上で、生前淀川長冶さんがよくお話していたサイレントの大スターメアリー・ピックフォード(1893~1979)と結婚していたとは・・・驚きでした!!それにしても、彼のあの人懐っこそうな笑顔は、今の時代にも充分通用しそうですね。 (☆中央はロジャース、右はアーレン。)

 ジャックと無二の親友となり、ラストシーンでは私に切なく涙させたデヴィッド役のリチャード・アーレン(1898~1979)。ポートレイトで知っていた彼の顔も、実際に動いている姿を観た時にはなんて色気のある・・・そう、ブランドの男性トップモデルを勤められそうなそんな端正な顔立ちと立派な体格の持ち主でしたね!彼もこの作品で人気を得、250本もの映画に出演されたそうです。

a0002405_10232827.jpg ジャックに想いを寄せ戦地に赴き、そのキャラがキュートで思わずホッとする存在だったメリー役のクララ・ボウ(1905~65)。彼女も多くのポートレイトで知っていたけれど、動く彼女があんなに可愛い笑顔の持ち主だったなんて・・・後に映画界に登場するマリリン・モンローの様な存在に似ているようにも感じましたね!彼女は「あれ」(1927)(原題を「IT」)の作品で人気に火がつき”イット・ガール”という意味深なニックネームがついたそうですが、1933年には引退しあまり長い俳優人生ではなかったようです。当時はあの短いヘアースタイルも注目されていた彼女も、実生活ではかなりのファッションオンチだった様ですが、私の大好きなデザイナーイーディス・ヘッドの手にかかれば”編み上げロングブーツに軍服姿”・・・とキュートな出来上がり!になりました。
 
 そして、ジャックとデヴィッドが新米空軍生になり初めての宿舎テントで同室になったカデット・ホワイト役にあのゲイリー・クーパー(1901~61)が登場。声の聞こえないゲイリー・クーパーなんて初めてでしたし、登場時間のなんと少なかったことか・・・。でも強烈な印象を残して空に散って行きました。その後の彼のサイレント時代を凌ぐ人気ぶりは皆さんもご存知ですよね!
 
 この作品との出逢いで、サイレント映画に大いに興味を抱いた私。これからも心がワクワクする様な素敵なサイレント作品に出逢えると嬉しいわ! おしまい。
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by suama | 2005-03-13 11:33 | クラシックムービー

サイレントで泣けちゃった 「つばさ」その1

 ”古き良き”が大好きな私でも、サイレント作品(無声映画)となるとまだまだ初心者だったので、先日BSで放送していた「つばさ」Wings(1927米)を観た時には久しぶりに”見ごたえのある作品だったなぁ”と大いに楽しんだのでした。
 
a0002405_22312843.jpg  第一回アカデミー作品賞、技術効果賞に輝いた記念的作品。第一次世界大戦中、ヨーロッパ戦線で戦う米空軍青年達、ジャック(チャールズ・”バディ”・ロジャース)、デヴィッド(リチャード・アーレン)、そしてメリー(クララ・ボウ)の青春航空映画。何も予備知識なく観始めたのでその楽しかった事といったら!!実際は娘と遊んでいて冒頭の20分を見逃してしまってのスタートだったのですが、何とこの時代で140分もの超大作、その後の2時間はもうハラハラしながら観てしまいましたね。
 
 監督のウィリアム・ウェルマンは同大戦で有名な空軍隊でパイロットとして従軍していただけあって、その経験を生かした雲の上の戦闘シーンは本当に迫力があったわ。聴こえてくるのは、淡々とした音楽に弁士の女性の声、飛行機の音も何もないまさしく”無声”の作品なのにそれがいっそう私を作品にのめり込ませていったみたい。飛行機の事など何もわからない私も、宮崎監督の「紅の豚」に登場する”複葉機”は知っていたので、それが戦闘機として雲の上で空中戦を繰り広げるシーンでは自分も空に舞い上がってしまったかの様に見入ってしまったの。操縦席からは空が丸見えでパイロットはむき出しの状態なんてもう怖くて怖くて・・・。現代の様に特撮などに頼っての撮影ではないと思うので(おそらく)、戦闘シーンがどれもみな実際の戦争フィルム映像を観ている様な錯覚に陥るほど見ごたえのあるものだったわ。
 
a0002405_22315735.jpg 日本の神風特攻隊で命を落とした少年達も、こんな情景を見ていたのかしら・・・と切なさも感じてしまうほどリアルに映し出された映像は、80年近く前の作品に思えないほど迫力のあるものでしたね。そして精一杯戦う青年達の姿も好感の持てるものでした。
 
 次回は現代にも通用しそうな”イケメン”青年たちと、チャーミングな女の子を紹介したいと思います。つづく。
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by suama | 2005-03-04 01:40 | クラシックムービー