「アラバマ物語」のやさしさを感じて その3

a0002405_0473360.jpg お話の締めくくりは、主なキャストの紹介をしましょうね。
 
 アティカスの長女スカウト役のメアリー・バダム(1952~)はアラバマ州出身で、演技の経験の全くない少女でした。しかし、あの心をうつ演技で9歳にしてアカデミー助演女優賞にノミネートされたというのには納得がいくものでしたね。早くに女優を引退していますが、今でも彼女はスカウトを演じた事や、ペックさんの人柄などを沢山の人から尋ねられるそうです。そして”自分は永遠にアティカスの娘スカウトなのだ”とペックさんに語りかけていたメアリーの姿を私は今でも印象深く想い出しますね。彼女のお兄さんは「サタデー・ナイト・フィーバー」などのジョン・バダム監督です。 

 スカウトの兄ジェム役のフィリップ・アルフォード(1948~)もメアリー同様アラバマ出身。地元で演技経験もあり、メアリーとはお互い面識はなかったものの実はご近所同士だったそうです。映画の中ではとても幼そうに見えた彼も当時13歳、今ではちょっぴりおでこが広くなってやさしいおじ様になっていましたよ。メアリーとは撮影のないところでも、映画さながら実の兄弟の様に喧嘩していたようで、本番中でも喧嘩を引きずって演技していた事もあったと笑って当時を想い出していましたよ!
 
 ミシシッピーから夏の間、伯母(アリス・ゴーストレイ演じる、彼女は「奥さまは魔女」のエスメラルダ役で有名ですね!)の所へ遊びに来ていたディル役にジョン・メグナ(1953~1995)、彼は舞台経験のあるNY出身の少年で、お姉さんは女優のコニー・スティーブンスですね。彼を観るといつも柳沢慎吾さんに似ているな~なんて思っていましたが、その後も「キャノンボール」(1981)などに出演するも、42歳という若さで他界されています。

a0002405_0482082.jpg スカウト達には謎の青年であったブー・ラドリーを演じたのは、この映画がデビュー作となったロバート・デュバル、彼のその後の華々しい活躍は皆様ご存知のところ! 
 非業の死を遂げたトム・ロビンソン役のブロック・ピータース、その彼を告発したメイエラ・ユーウェル役のコリン・ウィルコックスなど、実力派の俳優さんが多く出演し、素晴らしい演技を観せてくれました。
 
 そしてアティカス・フィンチを演じた私の大好きなグレゴリー・ペック。彼はこの役で初めてオスカーを手にしました。原作者ハーパー・リーもスタッフの皆さんもこの映画をとても素晴らしい作品に仕上げてくれました。ペックさんの人柄がそのまま映し出されたようなあたたかさと、そして静かに時が流れていくエンディング・・・。
 この映画に出逢えて本当に良かった・・・。いつまでもこのやさしさを伝えて行きたい・・・そんな気持ちでいっぱいです。おしまい。
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by suama | 2005-02-11 00:48 | クラシックムービー