岩手県山田町のいま 6

先ほど、山田町の友人から久しぶりに電話がかかってきました。
荷物をほどいたお礼の元気な声でした。

現在、困っていることは何か?と問いました。

「いま、困っているのは夜の治安かしら?
外は、灯ひとつないので、本当に怖いです。
まるで、ゴーストタウン の様です。 

夜中に "ガソリンや灯油" を抜かれてしまう人が多いので本当に困っているの。

壊滅したスーパーの金庫に100万円入っていたそうですが、
盗まれてしまったと聞きました。

友人と一緒に町の瓦礫の片づけをして、
彼女が津波と火事からなんとか残った自宅へ帰ると
大きな体格の男性が家の中を土足で物色してるところに出くわしたそうなの。
彼女は恐怖で、その光景を見つめることしか出来なかったそうよ。

夜は本当に怖いです。
勤めから帰るときも皆と明るいうちに声を掛け合って帰るようにしているの。

町には、京都や神奈川から、警察の人が来て警備をしてくれています。
本当にありがたいわ。」

町の治安は、やはり少しづつ悪くなっているようで心配です。

配給も、今日は 乾パン だったそうです。
配給では "甘いパン" が多いので、
「被災地なのに太ってしまうわ~!」
と冗談交じりに言っていましたが、被災地の方々の栄養状態が心配です。

外出が出来ない為、子供のストレスも溜まっていると聞きました。
彼女はやっと、職場の努力でガソリンを満タンでもらえるようになった! と喜んでいました。
先日もストレスが溜まっているだろうと、息子さんをドライブに連れ出したそうです。
明るく振舞う彼女ですが、 この恐怖、悲惨な状態に慣れてしまった自分がいる と言っていました。
これからのこころのケアが心配です。

a0002405_1625182.jpg今日、4月にNHKで放送される 
木下恵介監督作品の 「二十四の瞳」(1954松竹) 
の映像をちらりと観ました。
小豆島で教鞭をとる、大石先生と12人の教え子のお話です。
その大石先生を演じる 高峰秀子(1927~2010) さんを見て、
「山田町の友人と
デコちゃん(高峰さんの愛称) の大石先生は本当にそっくり!」
笑顔が特に似ています。
その笑顔を思い浮かべながら彼女の言葉を読んで下さると嬉しいです。 
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by suama | 2011-03-30 16:06 | 世の中のこと