しみじみと  池部良

a0002405_14102130.jpg昨晩、NHK BS2で放送した
「俳優・池部良 ~10人の女優による二枚目スタアと昭和~ 」
ソファを陣取って、こころ穏やかに観ました。
家族が皆協力してくれ、この時間までに寝てくれたので・・・感謝感謝。

番組は池部夫人、美子さんの大好きな良さまの写真から始まりました。
良さまのファンであり彼と交流もあった戸田 菜穂さんがナレーターです。

女優、
杉葉子さん (1928~)
アメリカのロスからの明るい笑顔はいまも 「青い山脈」(1949) 寺沢新子そのままでした。
岸恵子さん (1932~)
"通じ合うもの" という彼女と良さまの人間としてのぶつかり合いが非常に羨ましい言葉でした。
岡田 茉莉子さん (1933~)
ジープに乗って良さまの戦友と3人で観にいった 「ローマの休日」(1953米) のエピソード。
飾らない大スターの素顔を覗かせました。
司葉子さん (1934~) 
デビュー当時から共演してきた良さまとの思い出を語るその姿は、
まるで少女の様にとても可愛らしく印象的でした。
監督、
篠田 正浩さん (1931~)
男として惚れぬいた良さまへの思いは深いものでした。

瞳を輝かせながら、当時の良さまとの良き思い出をゲストの方々が熱く語りました。

いつも良さまのお話になるとその存在が欠かせない 真珠郎さま も今回の番組制作に参加されました。
学生時代からコレクションした貴重なスチールが、番組では随所に散りばめられていて、
これまた観ている私をワクワクさせるのでした。
タイトルバックを飾ったスチールも 真珠郎さま の物だそう。
きらきら輝いた良さまのお姿にまたうっとりしてしまう私でした。

池部良 92年の人生・・・。
幼少時代の家族との賑やかな思い出。
5年間の兵隊時代。
遺品の雑嚢と3つの食器。
そして、戦友に捧げた "鎮魂詩" のテープ。
戦前、戦後、大スターとして駆け抜けた役者人生。
映画界からその姿は消えても、いまもなお、われわれを魅了し続ける執筆家としての世界。
池部良という男は、様々な "顔" を持つ。
この2時間では、ほんの一部の姿を "斬る" ことしか出来ませんでしたが、
彼にまた出逢えました。
亡くなってもうすぐ半年、
この半年で日本が揺らいだことを思えば、
今だけでも穏やかなときを過ごせたのかな・・・と思わずにはいられませんでした。

番組の最後にもう一度、主のいない "彼の城" が映りました。
改装前のお宅では、書物が山と積まれ、座敷に着物姿でペンを走らせていた良さまの書斎は、
改装後は、デスクに椅子となり、
シンプルでかつ機能的、大きな書棚がドンッとありました。
筆を休め、窓から何を見ていらっしゃったのだろう・・・と生前の彼を偲びます。
そして、昨年の10月でめくられることのなくなったカレンダー。
8日金曜日 の欄に赤い文字で "ボク死去"。
奥さまの字ですね。
涙がとまりませんでした。
いまも、奥さまとごいっしょの良さま。
この番組の静かなエンディングのように、奥さまと2人、穏やかに暮らしていらっしゃるのでしょう。
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by suama | 2011-03-29 15:38 | 池部良