あいつに惚れたぜ! 「第十七捕虜収容所」

a0002405_01516100.jpg  私は何故か女性が登場しない男くさ~い映画が好きなようで・・・。ビリー・ワイルダー監督作品「第十七捕虜収容所」(1953米)。初めて観たのが15~16年前、現在のDVD発売を本当に心待ちにしていたの。だってここ10年程全然ブラウン管で観る機会がなかったんですもの。 

 第二次大戦の独軍捕虜収容所(STALAG17)に米軍兵士が収容されていた。ある日2名の兵士が脱走を試みたが失敗、射殺されてしまう。その日からこの収容所にはスパイがいるのではと皆が怪しみ出すが・・・。

 主演の苦みばしった皮肉屋セフトン軍曹を演じたウィリアム・ホールデン(この作品でアカデミー主演男優賞受賞)は、閉鎖的な収容所内で孤立した存在に描かれています。ワイルダー監督作品に出演したビルの3作品目のブログ紹介、監督はかなりビルがお気に入りだった様ですね。

a0002405_0163368.jpg  収容所を扱った多くの映画作品の中で、最初に観たのがこのお話だったの。ワイルダー監督の描く、陽気で時にはシリアスに描かれた捕虜達の顔ぶれが実に人間味溢れていますね。中でも「七年目の浮気」(1955米)にも登場していたロバート・ストラウス(アニマル役)の存在は、悪名高き独軍を鼻息で飛ばしてしまいそう!現代人には想像も付かない収容所での悲惨な生活を、相棒と共に実にコミカルに跳ね除けてくれているのが印象的です。そして若き日のピーター・グレイヴス(「スパイ大作戦」のフェルプス君!)も顔を見せているのが嬉しいですね。

 ワイルダー監督のお得意のコメディの中にもサスペンス要素がふんだんに盛り込まれたこの作品は、他の収容所を扱った映画とは一味違い、戦時下でありながらも思わず微笑んでしまう程に生きる事への明るさを見せてくれます。時にはオットー・プレミンジャー演じる所長の、いかにも独軍と感じさせる振る舞いがスパイスとなり、より米軍兵士達を明るく引き立たせてくれますね。 スパイではないかと誰からも怪しまれながら独軍と闇取引をし、トランクいっぱいに戦利品を隠し持っているセフトンが、本当のスパイを探り当てていくシーンはこの作品の最大の見せ場、彼にいつもちょこんとくっ付いてその戦利品の番をしているクッキー(ジル・ストラットン・Jr)も実に可愛いです。 ビリー・ワイルダー監督だからこそ出来た傑作、女性の方にも是非にとお勧めしたい映画ですね!

 男が男として惚れてしまう!?ラストシーン。
その後、セフトン軍曹はどうなったのでしょうね? 
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by suama | 2004-10-20 00:22 | クラシックムービー