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日本ハープ界 の父  ヨセフ・モルナール

a0002405_1682297.jpg今日は父の75回目の誕生日。
私が子供の頃、良く晴れた気持ちの良い日曜日、父がハープ演奏のレコードを聴いていた。
そのハープを奏でる人、ヨセフ・モルナール(Josef Molnar)。

小さい頃からよく耳にしていたモルナール氏の名前。
父はひところ、私を彼の元で音楽勉強をさせようとハードルの高すぎる事を考えていたとか。
モルナール氏と父との出会いは半世紀も前のこと。
知人の紹介で銀座で初めて出会う。モルナール氏25~6歳、父20歳の頃。
NHK交響楽団の招きで1952年に来日。
1929年、オーストリアのウィーン生まれ。
…ということは来日してまだ年月も浅かったからでしょうか、ふたりは意気投合。
時々モルナール氏のもとに来る、阪急の米田投手(1938~) と3人で相撲をとったり、モルナール氏愛用のハドソン車に乗り、歌の練習を天上が震えるほどしたことも、青春の思い出の1ページとなっているようです。

音符は読めない…と思っていた父が、当時モルナール氏の演奏会で、譜面めくりを何度か手伝ったという話を聞いた時は、モルナール氏が"目で合図☆"し、ぎこちない姿の父が譜面をめくる姿が 凸凹コンビ の様で想像がつきませんでした。
その後、父の就職先が貿易会社に決まり、入社までにタイプライターをこなさなくてはならなかった時には、当時珍しかったドイツ製の携帯タイプライターをモルナール氏が貸してくださり、これで猛練習したという事もあったそうです。

a0002405_1691720.jpg私の手元にはアサヒビール初代社長でもあり、日本ハープ協会創設者 山本為三郎氏(1893~1966) の"協会1周年記念の挨拶"が載っている、"モルナール氏独奏会パンフレット" があります。
~1961年7月6日(木)6時半、第一生命ホールにて、主催・日本ハープ協会~
そして、三村勉先生直筆の 協会の会報第1号の綴り も一緒に挟んであり、当時のハープに対する日本人の愛情が伝わる貴重な品でもあります。

モルナール氏と父との武勇伝!?、ハプニングの思い出は数知れず…、
でも10年程前に再会して以来、連絡がなかなか取れないと残念がっています。
今までに心の素直な人に2人出会ったと父は言います。
ひとりは亡くなった私の母、そしてモルナール氏です。
今も彼の奏でるハープのレコードを大切にしている父。

本当に美しいハープの音色…。
今もモルナール氏のCDを聴くたび、子供時代のゆったりとした日曜を思い出すのでした。
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by suama | 2011-01-08 02:36 | 音楽